2014年5月

others

その後のヒロポン邸

2014.5 / 13

もう10年経つと云うのに

未だに完成していないヒロポン邸の内装工事

しかしながら

根気いるね

根気もいるが楽しみの方が上回っているうちは仕上がりも良い

そんなところ

今日は2階の廊下部分の壁を砂漆喰で仕上ました

まだ乾いていないのですが御覧ください

IMGP6260

IMGP6262

一部は確か3年前の正月休みだったと思います

階段下から足場を立てこの空間で最も厄介な部分のみを済ませておきました

ん〜

あれからかなりの時間を要しましたね

いつでも出来そうなのですが今になってしまったってワケ

奥の天井は少々複雑

IMGP6268

いや〜

奥だけでなくて

上がった正面の上も似たり寄ったりで複雑

IMGP6269

明かり取り用のロンデルも壁の仕上がりと共に本来の姿を見せてくれました

IMGP6267

ん〜

良い感じ

確かこの枠4年前にやったよね

嫌な事思い出しちゃった感じだけど

まだまだ続く

「その後のヒロポン邸」

でした

普段は見落としそうな草花に目を向ける

そんな気持ちがある時は

余裕があるってことかもしれない

昼間にサロンの外へ出たら

道草

IMG_3281

「道草」

馬を引いている時に

道端の草を蝕む馬って沢山いて

それから

ちゃんとすたすた歩かないで四六時中足を留めて何かする時に

「道草」って使うようになったって

馬を飼っていたうちのオジイちゃんが「馬飼いの言葉だって」昔云ってた

時には

「道草を食えなきゃいかん」

とも云ってた

殆どの方は忙しくて

目的地への移動中にもたもたなんてしていれないでしょうね

でも

ちょっと足を留めてみたりしてほしいな

思う

今日の道草は上の写真の矢印

セダムが綺麗に線路の敷石から咲き誇ってました

IMG_3282

気のせいかもしれませんが視てあげたらうれしそうでしたよ

自分の小ちゃなガーデンでもちゃんと視てあげないと

自分も可哀想ですけど草花も可哀想ですよね

毎朝早起きして

一仕事終え

朝日の差し込むのを視て

IMG_3246

お気に入りのベンチでいただく朝食は最高です

IMG_3287

今日は少し大きめの朝食でしたけど

一通り観察したら

指定席に座り

しばし

気持ちの整理等も出来ていいですね

ベンチの配置

IMGP6210

良く見受けるのですが

せっかくのガーデニングをしていても

昼間は仕事で家にいないし

やっと時間作っても

「水やりだけで時間が足りない」

なんてこと

私もここ数年出来ませんでしたが

今期は良い感じで過ごせてます

何でもそうでしょけど

趣味といっても色々と余裕が無ければストレスにもなります

そして

余裕が生まれれば

やってる喜び

『+α』

じゃないですかね

IMGP6205

すっかりグリーンが整いました

「余裕を作らないと楽しめないさ」

でした

vehicles

スプリットウインドウ

2014.5 / 9

ヤマジへ打ち合わせに出向いたら

スプリットウインドウが居た

IMG_3288

50’s特有のグリーンは品があっていいね

IMG_3289

視た感じは仕上がっているようなのだが

車検切れ入庫ため

整備をこれからやるのだとか

私事

59年のビートルには乗っていた事がありますが

更に古いこちら

細部に見た事の無い設備やパーツが沢山あり楽しく拝見させて頂いた

内装の素材も違っているし

車内後方のスプリットウインドウからの景色は見る為と言うか

「明かり取りの為のようにも感じるくらいだった」

IMG_3290

ここまで古くなると

くれぐれも安全運転を心がけないと行けませんが

箱入りにしても仕方ないし

思う存分

走らせていただきたいものですね

そんな

「スプリットウインドウ」

でした

antique-vintage

ミフラーブ文様

2014.5 / 6

信仰心が深くなると

このような文様の絨毯を作り上げる事も当たり前かもしれない

カシュガイ族

イラン国立絨毯博物館展示のモノ

DSCN0370

部族の中でも造りの良さで高く評価されているのだが

そもそも

『天上界への入り口を表現しているアーチ』

三日月と並んでイスラム教の象徴とされる為

モスクの絨毯にデザインされたり飾られたりしているそうだ

モスクにはミフラーブは欠かせないし

逆にミフラーブがあれば

どこでも

お祈り出来る

因に

ミフラーブとはモスクに欠かせない設備

534px-Haga_Sofia_RB5

ここまでが前置き

ここからはかなりコアな話

『1』

遊牧民であるカシュガイ族では古くから質の高いミフラーブ作品が織られていて

IMGP5915

これはシラーズ地方のカシュガイ族定住の地の作風

KASHKOLI
(カシクリ)

194×130

IMGP5909

綺麗に左右対称に全てのモチーフが織られている

遊牧民も定住すると織り機の精度も上がるし暮らしが形になるのですよ

なので

独特のユルさは無くなるのですが緻密さが芽生えるようになる

ボーダーにモチーフされている小鳥も特徴的

IMGP5912

そして

『2』

イラン南部ファルス地方カシュガイ族

308×215

IMGP5446

広げてみよう

IMGP5454

定住しないと同じ民族でもこれほど違ってくるのかと思う雄大な雰囲気

50〜70年前のモノと思われるのですが

未使用で状態が良く古い絨毯には感じない一枚

伝統的なモチーフはしっかり入れ

完成度の高さと自然界との偶像崇拝をも感じる

IMGP5449

作者の感性に任せた小花(ミルフルール)の配置がちょっと素敵

IMGP5451

よ〜く視ると

メインモチーフを除き

全てのミルフルールはアシンメトリーなのです

解りにくいかもしれないので同じ位置を抜粋し

1

ミルフルールが非対称ですよね

これは

下絵が無い事を物語っています

『1』の場合はカルトゥーン(下絵)をもとに織っていますので

かなり精密でしたよね

しかしながら

『2』は遊牧民特有のユルさが出ています

それが

メインモチーフの数点をしっかり配置し

あとは織りながら埋めて行く技法の現れ

「その証のヴァギレ」

90×54

IMGP6251

一見出来損ないのような絨毯ですが

これが貴重な一枚

実は滅多に出回る事の無いモチーフのサンプルなのです

少々残念なのですが

『2』とは少しモチーフが違ってます

しかしながら

時代や産地は一致し

完全な状態です

作者はこのヴァギレを使い大まかにイメージしたら織っていきます

先程のミルフルール等で埋めて完成させて行くのです

このように

ヒトが何かの為に祈る行為は信仰を超え理解出来ますし

強いエナジーがモノづくりを後押しします

つまり

神聖なモノが故

なおさらモノとしても質が高くなるのです

信仰の深い遊牧民の場合

テントの中に飾ったりモスクの方角へ向け下に敷き

お祈りをするのです

このような絨毯のみならず

宗教美術を評価する事は世界中で広がり続け

インテリアの中に取り入れる事も決して

珍しくは無いのです

ここ数年ヨーロッパでも盛んに広がっていて

例えば

「仏教徒でもないのに仏教美術彫刻を飾っていたり」

「偶像崇拝のアフリカ彫刻」

「ヒンドゥー教の偶像ガネーシャ」

etc.

もっと身近に例えファッション界では

「クリスチャンでもないのに十字架のペンダント」

このように

それぞれ一つ一つ

信仰を超えモチーフの意味合いが広がって行く事は良くある事で

なかでも

このミフラーブに関しては

カシュガイ族ですら今では織っていないので

過去のモノとしての更なる評価も高めているのです

そんな

「ミフラーブ文様」

でした

antique-vintage

桐たんすリメイク

2014.5 / 4

桐たんすのリメイクが終了

IMGP6232

自宅の建て替えの為お預かりしていた「3段重ねの上の部分」

下と2段目は残念ながら廃棄なのですが

全て捨ててしまうのはどうも心が痛むと言う事なので

仕様を変えたらどうですか

提案したのがこの形

「おばあちゃま生前の頃の思い出のモノが一つも無いなんて」

お孫さんからの依頼の説にこのようなお話だったので

普段は引き受けないのですが新居に合わせた

リメイクを提案させて頂いた

実作業は石原氏に委託しましたが

ご依頼に応えての色と艶

IMGP6233

金物も修復し機能としても再稼動

IMGP6234

花台にするのにもコーディネートが重要と思うのですが

手元に有ったもので取り急ぎ合わせる

ジャジムにやちむんの皿をを合わせたり

IMGP6239

IMGP6240

器を変えてみたり

IMGP6241

線香立てはとても相性がいいようで

IMGP6243

IMGP6246

好みもあるので

他にも

リメイクのトルクメンの敷物も用意

IMGP6237

プレゼンさせて頂こう

そんな

「桐たんすリメイク」

でした