2013年9月6日

「単幹種」
タンカンシュ

のお話ですよ

幹が一本で高くそびえ立つ品種が多い

そんな

中でも代表的な種は「ヤシ」でしょうかね

2種のヤシから

面白く解りやすい現象を確認したのでご紹介

先ずは

「ユスラヤシ」

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相当高く伸びてますね

15メートルくらいでしょうか

実は

ヤシには年輪がありません

なので

横シマになっているところをおおかた数えます

しかしながら

何歳かははっきりしません

横シマ一つが一年経ったとは言えないのですよ

「横シマは葉が落ちる際に出来るの痕」

なので

一年で3つくらいの痕が出来ると思われますが

気候等の環境によってははっきりしないのです

そこで

ユスラヤシの正常な痕は

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しかしながら

ちょいと異変が起きているのが

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これは

移植した時に出来る

成長のリズムを狂わせた証

なのですよ

普通は見落としてしまいがちですが

移植組みと既存組みが混じり合っている事もあるんですよね

そして

「アシカヤシ」の奇妙な現象

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右の枯れた幹は確認出来ますかね

その同じ高さに通常の幹は一本なはずなのに

二本に分かれているものがあります

これはウイルス等の影響で危険な状態を悟った時等におこる

自らの強い対処法で変異し二本に分かれた現象なのです

対処を普通にしておれば何も無かったように伸び

過剰に対処して二本に分かれたもの

そして

対処を怠り枯れたもの

それらが

この中に共存してます

更に貴重なものが

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下で二本に分かれ

更にその上でそれぞれ分かれておりました

この現象は一万本に一本くらいの現象らしいですが

当然

頭が重くなり

曲がっております

それはそれで

単幹種の特徴である

無駄に横へ枝を出さず

密集地帯であっても周囲の植物より早く上に延び

陽を受ける最大のメリットは無くなってしまいます

う〜

そんな

「沖縄植物観察紀行」

でした

ラッキーな事に幼樹が手元に

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「リュウゼツラン」

どんな植物かと言うと

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これは同じ仲間の品種が違ったものになりますが

1年前に沖縄へ行った際に

不思議に伸びる真ん中の幹のような物体に疑問を抱いて

謎が解けず

消化不良をしていた

今回

意気投合した現地の案内役の方に

下に落ちている幼樹をいただいたのですよ

中心部から伸びた幹のようなものが

約5メートルほど伸びて

花を咲かせ

花が終わると

たくさんの幼樹を付けるのです

高く伸びる事で分散しやすくなるのでしょうか

小さな品種の場合は株もとから株分かれするのですが

このサイズになると

違った手段の方がより良く子孫を残せるのでしょうかね

私がいただいた幼樹を拾ったその上には

まだまだ沢山付いておりました

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切ないようにも感じますが

これが終わるとゆっくり枯れて行くのです

少し離れたところに

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枯れた亡がらを確認出来ました

100年近く生きてやっと花を咲かせ

このように枯れて行くのですよ

いただいた幼樹

これから

試行錯誤で育ててみようかと思う

そんな

「沖縄植物観察紀行 その2」

でした