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沖縄植物観察紀行 その3

2013.9 / 6

「単幹種」
タンカンシュ

のお話ですよ

幹が一本で高くそびえ立つ品種が多い

そんな

中でも代表的な種は「ヤシ」でしょうかね

2種のヤシから

面白く解りやすい現象を確認したのでご紹介

先ずは

「ユスラヤシ」

IMG_2442

相当高く伸びてますね

15メートルくらいでしょうか

実は

ヤシには年輪がありません

なので

横シマになっているところをおおかた数えます

しかしながら

何歳かははっきりしません

横シマ一つが一年経ったとは言えないのですよ

「横シマは葉が落ちる際に出来るの痕」

なので

一年で3つくらいの痕が出来ると思われますが

気候等の環境によってははっきりしないのです

そこで

ユスラヤシの正常な痕は

IMG_2445

しかしながら

ちょいと異変が起きているのが

IMG_2444

これは

移植した時に出来る

成長のリズムを狂わせた証

なのですよ

普通は見落としてしまいがちですが

移植組みと既存組みが混じり合っている事もあるんですよね

そして

「アシカヤシ」の奇妙な現象

IMG_2466

右の枯れた幹は確認出来ますかね

その同じ高さに通常の幹は一本なはずなのに

二本に分かれているものがあります

これはウイルス等の影響で危険な状態を悟った時等におこる

自らの強い対処法で変異し二本に分かれた現象なのです

対処を普通にしておれば何も無かったように伸び

過剰に対処して二本に分かれたもの

そして

対処を怠り枯れたもの

それらが

この中に共存してます

更に貴重なものが

IMG_2467

下で二本に分かれ

更にその上でそれぞれ分かれておりました

この現象は一万本に一本くらいの現象らしいですが

当然

頭が重くなり

曲がっております

それはそれで

単幹種の特徴である

無駄に横へ枝を出さず

密集地帯であっても周囲の植物より早く上に延び

陽を受ける最大のメリットは無くなってしまいます

う〜

そんな

「沖縄植物観察紀行」

でした