Antique & Vintage

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ひよこ豆の染め地

2014.2 / 3

節分

今日は豆まきに励んでいるご家庭も多いかと

そこで

豆で染める

部族ペルシャ絨毯のお話を

世界中で食用として重宝されている

そんな

『ひよこ豆』

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中東では特に愛されているような気がする

ちょっと違った角度から絨毯を視てみよう

ABADEH産のメダリオン

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アバウト 3000×2000

基本的な講製に上質な素材

そして

文様の入れ込みがかなり密

フィールド内のベースが藍 メダリオン内部のベースがレッド

これが

基本の色講製

中には配色の違ったモノも存在する

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アバウト 2000×1500

使っている色は同じで基本的な講製からはみ出したりしないので

色違いのよう

買う側からメリットを考えれば

どれも柄が似ているおかげで

質の割に安く手に入るし産地が紛らわしくなる事も無い

そう感じさせるほどアバデー特有のスタイルがある

しかしながら

その基本から出るワケでもないのに

一風

個性が発揮されるひよこ豆の染め地が存在する

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アバウト 3000×2000

メダリオン内部がひよこ豆の色がベースカラーになっている

ちょっと深みがあるのにも訳がある

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写真では解りにくいですが

メダリオン内部の地色

ライフツリーをセンターラインに置き

その脇のベースは濃く重ね染め

さらに濃く重ね染めされた糸でアクセントを配置し

馴染ませの様な使い方

ひよこ豆特有の個性を生かした濃淡使い

ベースがこれだけ明るいので全体の印象は違ってくる

しかも

生成りのようできちっと染められ

藍とかレッドに無かった濃淡の表情はかなりスキルが高い

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これ視ても解りますが

色数は多いですよ

ベースが明るいので他のに比べベースに喰われた印象は無いですね

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一つ一つに意味のある柄

しかし多いですね

ボーダーもユルすぎず調和しています

生成りに視えてそうではない

私の大好きな一枚

そんな

「ひよこ豆の染め地」

でした

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古民家プロジェクト−3

2013.11 / 29

今回の古民家プロジェクトに関わらず

兼ねてから古いモノに魅了されて来ている私にとって

アンティーク家具の神髄のようなものを

コーディネートしたい思いは常に頭から外れない

そのような組み合わせを紹介出来る機会は滅多に無いのが昨今の現実

なので

せっかくの機会なので

今日の私はちょっと変かもしれないが

憧れの組み合わせが浮かんだので紹介させていただきます

兼ねてから気になる存在

大分の「ギャラリー坐韻(ザイン)」様のご協力でソファの写真を使わせて頂きます

<<注意>>
坐韻様提供の写真をこのブログからの転用は硬くお断りいたします
そして
冷やかし等の興味本意でのコンタクトはお慎み下さい

アンティーク家具に触れていて

その魅力に吸い込まれるように入り込み

深く 深く

その魅力を追求して行くと

幾つものモノが生まれてくる本来の姿が視えてくる事が有る

モノを生み出す側から発せられる

「声」

そのオーラを感じるモノに出会う

それが

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1830〜40年代

ビーダーマイヤースタイルのソファ

オーストリアもしくはドイツ

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どこを視ても隙がなく

洗練され削ぎ落とされ変化し到達した形

私はそのように感じる

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英国で古色に張り替えられた革

曲線と直線のバランスも良ければ

マホガニー特有の色味や雰囲気とレザー仕上げの際(似合わせ)の感性はすばらしく感じる

古い車を運転していると

クーラーが付いていないとかサイドミラーさえも付いていなくて

不便を感じる事も有ろうが

そのような不便を感じる以上に使う喜びを感じるから乗る

そんな事が

例えれば解り安いかもしれない

超一級品となると少々の事があってもモノに合わせた使い方

そんな使い勝手さえもある

そうは云っても

モノはモノ

魯山人でさえもおそらく自分の作った器がガラスケースに入れられているより

料理が盛られている方がさぞかしうれしく思うだろうし

フェルナンド ポルシェがプレタイプの356だからといっても博物館に飾る為に開発したワケでもない

『ヒトに使ってもらうため』

そう

「作り手はヒトが使う為に作っているのだから好きに使っても良い」

「手にしたらあなたのモノ」

そうも思う

そしてこれに合わせる絨毯となると

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狭く敷くなら

KASHAN
(MATABU)
カシャンのマタブ

色数は多く狭く敷いても決して負けない

柄には縁起の良い12が基準になり

いろんなものが12個配置されている

古くはカシャンで時の王様が絨毯の衰退を懸念して

立ち上がった運動があったそう

選ばれた染め師や織り師

この地でもっともと思われる職人を集め織られたモノ

その証が

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少々広く敷くなら

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SENE
セネ

メダリオンのマヒに視えるがこれをマヒと呼んではいけない

そもそも

マヒの源流がセネなのだから

そして

「入り口」

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柄が飛んでいる箇所がある

この絨毯の場合「入り口が」そこ

貴重な絨毯は盗まれたりもするワケで

古くから自分しか知り得ないこのような「入り口」を何処かに

なにがしかの方法で入れる

決して作者の名前ではない

そして

セネ特有のノコギリ模様

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草木染めなのに強い彩度の色

離れてみると渋い色味に感じるが近くで視ると可愛らしい色味と花の模様

何度となく重ねて染められた藍やサフランが効いている

因に

古都の都セネ

現在は絨毯の生産は無くなってしまい

イランでは重要文化財に指定され門外不出になっていると言う

そして

広く敷くなら

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TABRIZ
(GHARABAGHI)
タブリーズ産の故人ですが有名作家モノ

メダリオンのクラシカルなデザイン

サブボーダーまでもかなり密に色構成され隅々まで機密

渾身の力作

長々と書いてしまいましたね

少々熱くなっているかもしれません

しかしながら

作り手の事を考えたり

そのモノを生かす空間や組み合わせられる機会が少なくなっている背景

そして

使う側がこれから先

この深い世界を歩み出すのであれば

私は最初に伝えておきたいのですよ

そんな

「古民家プロジェクト−3」

でした

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古民家プロジェクト−2

2013.11 / 28

リビングにソファを置く

それは深く考えるまでもなくリラックスするべく空間には

置いた方が良いのだけど

そもそも

ヒトの感性をいくら方向を変えても

数値入力も出来やしないし

はっきりとした反応を得る事は至難

そんな事で切り口を変え

他の提案も出来る限りしてみたい

そんなところ

西洋かぶれのようでかぶれでは無く

「良いものは良い」

確か昨日の話にそんな一遍が合ったような

そこで

もう一つあるワケ

「アンティークかぶれのようでアンティークかぶれでもないよ」

そう言いたい

アンティークのモノが良くて

昨今のモノが全て悪いとも思わない

良いもは良い

モノの良いか悪いかは使う背景に密接に関係しているのだから

出来がいいとか悪いとか

そんな事ではないのですよ

解りやすく言えば

場合によっては紙コップの方がバカラのアンティークタンブラーよりも

「使い手にとって良い場合もある」

少し極端な例ですが

様々な角度から観てそれぞれが

「良い部分も悪い部分も含んでいるのですから」

なので

アンティークの志向性にも色々有ると思いますが例えば

「大切に使って来た風合いや経年劣化によって出来る風合い

そんなぬくもりを感じる事や何か」

「昨今の作り手と一昔前の作り手の心意気から来る

モノが発するオーラや生まれて来たストーリーがたまらん」

「今となっては困難な材料を使っていて

その独特の質感が良い」

etc.

逆に

その良いと思われる部分が厄介になる事も実際あるワケ

例えば

「誰が使ったのかも解らないものは苦手」

「アンティークのモノであっても量産品はあるし同じ品質であれば

新品を手にした方が安い価格帯のモノもある」

「珍しい材質を使っているが上に日々や先々のメンテナンスに苦労する」

etc.

となる

そこで一押しはこのソファー

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ヴィンテージ加工が施されたレザータイプ

これなら

脚をカットし標準の座面高の450より低くカットする事が希望高で難なく出来る

デザイン的にもカットをする事をも考えているのでバランスを壊す事も無い

そうすれば

着座の景色も問題なく足付きが良くなるのでリラックスし

土足ではない使い方にも対応するワケ

レザーにエイジングがされているので爪等で入る革のダメージにも

神経を減らす事も無く

張り替えもしやすいので将来困る事も無いでしょう

国内メーカーjournal standard Furnitureさんの別注商品で

イギリスのハンドメイド家具ブランンドのHALO社製

ワイドは1590でゆったり

因に下

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オリジナルは英国ですがリプロダクション商品で中国製

単体で置けば何の問題も無いように感じるが

鋲(スタッド)打があるので少々デザインの主張が強い分

ダイニングテーブル等との相性に問題が生じる恐れがある

脚のデザインもカット出来ないまでは無いけどしカットしたとしても背の部分がやや高い

ワイドは125

このように考え着いたよ

そんな事が基準になり全体像が見えてくると展開は早い

このレザーのソファーが来たらラグは何でも合うよね

厳選し未使用のビンテージペルシャの中から

因に

パキッとするなら

BIJAR

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もう一つ

BIJAR

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KORDESTAN

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色味を明るくしたいなら

TAYME

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パキッとも良いがユルイのもいいよね

想像柄のBIRD

SHIRAZ

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SAROUGH

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そして

珍しい色味で今回の案件には最も適していると思うのが

TURKEMAN

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程よいバランス

「去りげに狭いのを敷く」

何となくですが

全体的に程よくやりすぎず

そうでありつつ

よくよく視ると

なるほど〜な感じで行けそうな気がする

そんな

「古民家プロジェクト−2」

でした

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古民家プロジェクト

2013.11 / 27

古民家

いいね〜

興味は湧きますよ


西洋かぶれのように見えて

日本人である事は変わらないし

良いものは良いのですから

昨今

京都の町家でのリノベーションの話題

興味津々に観察はしておりました

そんな中

古い知人からのご相談があり

古民家のリノベーションを終えたのだが

「それに合う家具が数年経っても見つからない」

と言ったご相談

着工前の外観が下

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それが

リノベーションを施し下

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写真が小さいのは勘弁して下さい

クライアントの暮らしに合う家具をセレクトしたい

そう思うのであるが

幾つかの問題もあるワケで

数年かけて専門家数名が提案しても

納得のいかないモノばかりだったそうだ

そもそも

一般的には

契約しているメーカーさんとのしがらみの中

セレクトしているワケで

世界中とまでは言わなくとも

かなり広く取り扱って来ているアンティークの家具

それらに

アンティークのペルシャ絨毯の組み合わせ方も

私独自の世界観

専門学校やデザイン学校でも教わる事は無いでしょうしね

使ってみないと分からない事

家具には多々ありますよ

古い暮らしに合った構造体を生かし

現代の暮らしの合う設備を加え生まれ変わったワケですが

見える柱や梁の強烈に放つインパクト

使い勝手や内からの景色にも少々影響がある

「低い鴨居」

この低い鴨居は私が結構気にするところ

現代の基本的な高さの家具を配置しても

内側から観た景色が悪いよね

その構造体に負けては行けないし

内部が色味によって暗くなりすぎるのもどうかと思う

そんな事もあり

広い絨毯敷き低いシングルタイプのソファ

それに

ローテーブル

そんなセレクトが良いように感じている

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この広々とした空間にド〜ンと行きたいね

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単体のシングルのロウタイプソファは意外と少ないけど

見つかる気がするので

こんなまとめ方でも良いのでは

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スタイルが形式張ってなくてかえって都合がいい

そんな仲間

時代や産地のイメージが強くは無く

そこも気に入っていて現実的な気がする

最終的に良いセレクト出来たら良いな〜

そんな

「古民家プロジェクト」

でした

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想像柄

2013.10 / 29

季節も変わり

衣も変わり

そして

特に敷きモノに気が向く季節の到来

そんなところ

「SHIRAZ」
シラーズ産

『想像柄』

きめ細かなピッチの絨毯の良いは良いとして

ユルい一点限りの良さもある

通常

ペルシャの絨毯は同じ柄が複数存在する

合理的に

そして

正確に機密に制作される

そもそも

気の遠くなるような作業をへて完成するのだから

合理的と言う言葉が通常の次元では無いけどね

変わって

想像柄の場合

手元にある材料で気の向くまま創ったり

特別な儀式や贈り物用として創ったり

そして

花嫁が嫁ぐ時に嫁入り道具として

自ら相手を想い織るモノ

etc.

シラーズの絨毯で少し暖まってみましょうか

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190×115

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センターラインにメダリオンが並ぶとき

通常偶数並びはNG

それが

私の好むところ

しかしながら

これは

センターラインにメダリオンが四つ

どういうワケかこれは四つで良い

いや

それしか感じない

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想像柄なのだから

何となくメダリオンも歪んでいたり

左右の柄も微妙に異なる

計算された色彩感覚とは違い

気分

作者の思いを感じる

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感性の合致

そんなところでしょうか

どこでどう使うか等ヤボです

これは

アート

そして

アニマルの1枚

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110×72

よく見られるライオンの柄は嫁入り道具

同じく強い男性をイメージする際に

チーターもモチーフされる事がある

しかしながら

花嫁道具で見受けられる想像柄は作者が若いせいもあり

キャラクター的なライオンが多い

参考までにグーグルから

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そんな事もあり

このチーターさんは

かなり熟練されたヒトの手によるモノと想像される

その証拠にもう一つ

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右側に文字が配置されている

「私は可愛い女性ですよ」

的な事

これってどういう事かと言いますと

そもそも

うら若きシラーズの女性は自らの事を

可愛い等とは表現出来ませんし

直訳出来ないニュアンスもあり

25〜30代の方が使う言葉なようです

このように

想像柄想像するの大好き

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そして

岩の画かれた部分には

「チーター」と文字が入っております

そして

撮影終わったタイミングで突然乱入

やらせではないですよ

アシスタント犬のビスケがかなり気に入ったようです

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ビスケが気に入ったのは

チーターさんか作者さんか単なる絨毯なのか

私はまたまた想像しながら苦笑い

そんな

「想像柄」

でした