antique-vintage

ひよこ豆の染め地

2014.2 / 3

節分

今日は豆まきに励んでいるご家庭も多いかと

そこで

豆で染める

部族ペルシャ絨毯のお話を

世界中で食用として重宝されている

そんな

『ひよこ豆』

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中東では特に愛されているような気がする

ちょっと違った角度から絨毯を視てみよう

ABADEH産のメダリオン

13561

アバウト 3000×2000

基本的な講製に上質な素材

そして

文様の入れ込みがかなり密

フィールド内のベースが藍 メダリオン内部のベースがレッド

これが

基本の色講製

中には配色の違ったモノも存在する

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アバウト 2000×1500

使っている色は同じで基本的な講製からはみ出したりしないので

色違いのよう

買う側からメリットを考えれば

どれも柄が似ているおかげで

質の割に安く手に入るし産地が紛らわしくなる事も無い

そう感じさせるほどアバデー特有のスタイルがある

しかしながら

その基本から出るワケでもないのに

一風

個性が発揮されるひよこ豆の染め地が存在する

IMGP5790

アバウト 3000×2000

メダリオン内部がひよこ豆の色がベースカラーになっている

ちょっと深みがあるのにも訳がある

IMGP5791

写真では解りにくいですが

メダリオン内部の地色

ライフツリーをセンターラインに置き

その脇のベースは濃く重ね染め

さらに濃く重ね染めされた糸でアクセントを配置し

馴染ませの様な使い方

ひよこ豆特有の個性を生かした濃淡使い

ベースがこれだけ明るいので全体の印象は違ってくる

しかも

生成りのようできちっと染められ

藍とかレッドに無かった濃淡の表情はかなりスキルが高い

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これ視ても解りますが

色数は多いですよ

ベースが明るいので他のに比べベースに喰われた印象は無いですね

IMGP5795

一つ一つに意味のある柄

しかし多いですね

ボーダーもユルすぎず調和しています

生成りに視えてそうではない

私の大好きな一枚

そんな

「ひよこ豆の染め地」

でした