antique-vintage

古民家プロジェクト−3

2013.11 / 29

今回の古民家プロジェクトに関わらず

兼ねてから古いモノに魅了されて来ている私にとって

アンティーク家具の神髄のようなものを

コーディネートしたい思いは常に頭から外れない

そのような組み合わせを紹介出来る機会は滅多に無いのが昨今の現実

なので

せっかくの機会なので

今日の私はちょっと変かもしれないが

憧れの組み合わせが浮かんだので紹介させていただきます

兼ねてから気になる存在

大分の「ギャラリー坐韻(ザイン)」様のご協力でソファの写真を使わせて頂きます

<<注意>>
坐韻様提供の写真をこのブログからの転用は硬くお断りいたします
そして
冷やかし等の興味本意でのコンタクトはお慎み下さい

アンティーク家具に触れていて

その魅力に吸い込まれるように入り込み

深く 深く

その魅力を追求して行くと

幾つものモノが生まれてくる本来の姿が視えてくる事が有る

モノを生み出す側から発せられる

「声」

そのオーラを感じるモノに出会う

それが

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1830〜40年代

ビーダーマイヤースタイルのソファ

オーストリアもしくはドイツ

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どこを視ても隙がなく

洗練され削ぎ落とされ変化し到達した形

私はそのように感じる

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英国で古色に張り替えられた革

曲線と直線のバランスも良ければ

マホガニー特有の色味や雰囲気とレザー仕上げの際(似合わせ)の感性はすばらしく感じる

古い車を運転していると

クーラーが付いていないとかサイドミラーさえも付いていなくて

不便を感じる事も有ろうが

そのような不便を感じる以上に使う喜びを感じるから乗る

そんな事が

例えれば解り安いかもしれない

超一級品となると少々の事があってもモノに合わせた使い方

そんな使い勝手さえもある

そうは云っても

モノはモノ

魯山人でさえもおそらく自分の作った器がガラスケースに入れられているより

料理が盛られている方がさぞかしうれしく思うだろうし

フェルナンド ポルシェがプレタイプの356だからといっても博物館に飾る為に開発したワケでもない

『ヒトに使ってもらうため』

そう

「作り手はヒトが使う為に作っているのだから好きに使っても良い」

「手にしたらあなたのモノ」

そうも思う

そしてこれに合わせる絨毯となると

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狭く敷くなら

KASHAN
(MATABU)
カシャンのマタブ

色数は多く狭く敷いても決して負けない

柄には縁起の良い12が基準になり

いろんなものが12個配置されている

古くはカシャンで時の王様が絨毯の衰退を懸念して

立ち上がった運動があったそう

選ばれた染め師や織り師

この地でもっともと思われる職人を集め織られたモノ

その証が

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少々広く敷くなら

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SENE
セネ

メダリオンのマヒに視えるがこれをマヒと呼んではいけない

そもそも

マヒの源流がセネなのだから

そして

「入り口」

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柄が飛んでいる箇所がある

この絨毯の場合「入り口が」そこ

貴重な絨毯は盗まれたりもするワケで

古くから自分しか知り得ないこのような「入り口」を何処かに

なにがしかの方法で入れる

決して作者の名前ではない

そして

セネ特有のノコギリ模様

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草木染めなのに強い彩度の色

離れてみると渋い色味に感じるが近くで視ると可愛らしい色味と花の模様

何度となく重ねて染められた藍やサフランが効いている

因に

古都の都セネ

現在は絨毯の生産は無くなってしまい

イランでは重要文化財に指定され門外不出になっていると言う

そして

広く敷くなら

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TABRIZ
(GHARABAGHI)
タブリーズ産の故人ですが有名作家モノ

メダリオンのクラシカルなデザイン

サブボーダーまでもかなり密に色構成され隅々まで機密

渾身の力作

長々と書いてしまいましたね

少々熱くなっているかもしれません

しかしながら

作り手の事を考えたり

そのモノを生かす空間や組み合わせられる機会が少なくなっている背景

そして

使う側がこれから先

この深い世界を歩み出すのであれば

私は最初に伝えておきたいのですよ

そんな

「古民家プロジェクト−3」

でした