antique-vintage

オールオーバーデザイン

2013.7 / 31

オールオーバー

世の中にある平面デザイン

そのほとんどは

ペルシャを起源とする物が多く

その中の一つ

「オールオーバーデザイン」

タブリーズ産のアンティークから抜粋し

検証

そんなところ

フィールド内の括られた中

そこに

くり返し くり返す

その

マルチプルな文様

その

大きな形式の事

TABRIZ

300×206

GHARABAGHI作

タブリーズ産の作家もの

IMGP5432

柄はメダリオン無しのマヒ

IMGP5437

古い物なのでマヒの柄が大きく

その全ては花から構成されている

因に

マヒ柄のマヒ

『小魚なんかがうようよいるように見えること』

から来ているようですが

実際絨毯では魚ではなく『花』

引きで視ると

並置混色されるので

気が付かない色数

しかしながら

寄りで視ると色数が多いのに気が付く

IMGP5435

そして

TABRIZ

197×154

「GHOBAD」

IMGP5406

ペルシャ絨毯の定義として

通常の見方向は織り始めを下(手前)を

基本としているのが

オーバーオールデザインの場合

横位置での見えも悪くはならない物が多い

その代表格なのが

この

ゴーバッド

因に

横位置にして視ると

IMGP5403

何ら問題なく崩れたりはしない

そんな視る方向の制限が無い事から

使い勝手がとても良いのですよ

ゴーバッドの柄の大きな特徴は

IMGP5407

四角い特徴のある文様

それと同じような文様を持つ

IMGP5413

こちらも

「GHOBAD」

タブリーズ産

395×295

かなり大きなサイズですよ

IMGP5417

こちらも

同じようにマルチプルにくり返され

フィールド内が埋められている

IMGP5418

以上

タブリーズ産アンティーク3点で

オーバーオールデザインを検証しましたが

細かく

更に細かく

柄や時代によって

固有の名称を持ったデザインまで存在しているのですよ

今日は型にはまったお話でしたけど

硬くなる事も無いですよね

そんな

「オールオーバーデザイン」

でした