雪が降って
おかげで
最適の条件が揃い
アンティークのペルシャ絨毯をメンテナンス
と
そんなところ
まずは
雪の絨毯の出来具合のチェック
お昼になって
程よく収まり加減で雪の絨毯も
良い状態
裏返しのペルシャ絨毯を
メに添って
掃除機を掛ける
下
ま
さすがに
70〜80年物の絨毯
きちんとメンテナンスしておりますよ
!
基本
表面はアンティーク絨毯の場合
「掃除機を掛けてはなりません」
!
そもそも
丈夫な事は間違いないのですが
手織りでそこそこ年数たってますので
「丁寧に」
価値を落とすような繊維の引っぱりを喰らう事にもなりかねないのですよ
そこは
厳重注意
次いで
外へ絨毯引っ張りだして
裏返しに広げます
下
このように
裏面から叩きを使って
パンパン
叩きます
どれほど効果があるかというと
下
少し削って違いが解るでしょ
?
これでかなりとれます
で
中へ
やたらと重いのに
更に水分含んで
激重
!
そしたら
表面で広げて
冷水を絞って拭き上げます
下
アシスタント犬の活躍も有り
作業ははかどる
因に
白いウエスはこんな感じ
下
ここでも注意する事が
表面はメの方向が
90度裏面と異なります
なので
この絨毯の場合は
縦メ一方のみの拭き上げになります
これをやらないと
メが揃いませんしダメージを与えてします
*
そもそも
『雪の日に』
と言いますのは
デリケートなアンティーク絨毯の場合
縦糸と横糸の関係は
「ウール×コットン」
ま
これが正式なやつ
昨今
「ウール×ウール」や「ウール×シルク」又は「シルク×シルク」
なんていう風に
色々出てはいますが
土足が基本なので最も強いとされる
『ウール×コットン』
これが
最上級
!
あっ
雪の話でしたね
そうそう
ウールなので
『冷たい適度に湿らせる程度の水分』
そして
『綺麗な雪の上』
と
そんな
法則
!!!
ま
縮まないし合成洗剤等での色変化等も防ぐ
昔っからのメンテ法
*
終わったら
監督さんの検品
下
*
そして
天然草木染めによる糸の色は
永年経過すると
色トビをし
あせて落ち着いて行くのです
これが
又
大変貴重なんですよ
!
で
本日のイラン製アンティークのペルシャ絨毯
「裏面」
で
同じ部分の
表面
このように
表面はかなり色が落ち着いて来ております
これは
もちろん
ハンドメイド
しかしながら
機会で織る似たものも存在しておりまして
こちらがそれ
下
裏視れば御覧のように大きな違い
これですと
10年使えるかどうかでしょうね
!
更に本日
天気に恵まれ
もう一枚
こちらは
アフガンのアンティーク絨毯
これ80年近くたっているような物
イランのペルシャ絨毯との違いは
「ウール×ウール」
なぜなら
遊牧民にはウールは手に入るのですが
「当時貴重なコットンはアフガンでは手に入らず」
「ウール×ウール」になったとさ
しかしながら
アフガンの絨毯も今となっては
大変貴重
なので
私のところでは
『同じ評価』
そんなこんなで
メンテが終わったら
こんなイメージに
下
因に
丸めて立て保管は虫食いやカビ等に注意が必要
なので
その場合は
定期的に広げて風通しを忘れずに
さらに
使う場合は
直射日光はNG
!
そんな
「雪が故にアンティークペルシャ絨毯のメンテナンス」
*
でした