space-design

ブラインド加工

2012.2 / 22

これ

蟻組み
(ブラインド加工)

IMGP1146

丁寧に造られた家具の多くにみられる

角の部分の組み加工

ルーターで自由に設定出来れば

端端のピッチの割り振りも

デザインに無理がこないわけで

そんなジグを探していたところ

クレアのヒロさんが重宝していると言うので

昨日

お邪魔してみた

IMGP1147

基本は

はめ込みは接着はせずに摩擦抵抗と台形状のハマリ

そんなところ

ここに紹介しているのは

「ハーフブラインド」
(包み蟻組み )

IMGP1149

要するに

あれ

引き出しのような部分に使う

『全面に処理が見えない方式』

気になるジグは

『レイのダブテイルジグ』

カナダ製

IMGP1152

値段も手頃で

自動式では無い物の

自由にピッチが設定出来る魅力は大きいな

それに

ルーターが在れば

通し蟻組み 包み蟻組み 蟻溝 組継ぎ

が出来る

ここで

ブラインド加工

あれこれ

家に在る抜粋した物を紹介します

古い物から

IMGP1166

よくよく観ると

これはまだ機械加工をする前の時代

「通し蟻組み」

職人の素朴な手仕事の感覚が伝わって来ます

IMGP1167

そして

これもまだハンドメイドの時代

IMGP1164

フタ部分と下の箱部分の

溝のピッチが大きく違います

手抜きに感じもしますが

ハンドメイドの時代は

このように

必要最小限に加工の手間を省き

その中で

良い物を造る努力がみられます

更に

違った方法もみられます

IMGP1168

Aは蟻溝「ダブテイルデイドー」でBは蟻組み「ハーフブラインド」

このように

手間のかかるハーフブラインド加工を少なくし

手間を省いているケースも存在します

お気に入りのハンドメイドは

IMGP1173

120年ほど前のブランケットボックス

ENG

通し蟻組み
『スルーダブテイル』

なんといいますか

溝センスですかね

そして

自動でハーフブラインドで加工する時代になると

IMGP1172

こんな感じで

やや味気なくなってしまうんですよね

せめてジグで加工し

自動は避けたいんですよね

同じ省き方でも

自動より

工夫した溝加工で攻めてみたいんですよね

そんな

「ブラインド加工」

でした