arts-crafts

読谷山村「北釜」

2013.3 / 7

毎度の事

北釜だけは欠かさず訪れる

特別に許され

本日は大変貴重な見学をさせて頂いた

そんなところ

午後の3時の休み時間にと合わせて出向いたのだが

誰もいない

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奥の作業場にも誰もいない

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仕込みを終えた作品が一つもないので

さては

窯に向かうと

煙を見れば

釜に火が入っている事が解る

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ちょうど

米司さんがお弟子さん達に解説している真剣な様子

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なにを解説しているかと言うと

色の発色具合

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因にこれが1回目の色確認

米司さんが忙しそうだったので

もう一人の親方の共司さんを捜すと

テレビの取材で忙しそうだった

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取材嫌いな方なので

私と一緒に放っときますか

いう事になり

仲間のもとへと戻って

その後の様子を見る事に

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この時点で

一挙に私も燃える

上り釜には大量の薪を要す事が両脇に積まれた

量を見れば解る

約数トン

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一番下の窯の口には

昨日から火を入れてある事から脈々とした様子が

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火を入れると

数名のお弟子さん達が両脇に配置し

三日三晩

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手に取っている

細く長い薪を使い

温度の変化に対応しやすくしている

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時折

薪くめの口から覗き

内部の様子を確認し

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火の周りが良いか常に気を配る

この部屋が13も有るのだから大変

そして

2回目の色確認

上部の抜きの口を空け

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長い鉄の棒を入れ

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あらかじめ近くに置いてあった

小さい作品を取り出す

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この時点では

土が燃えている

素早く表へ出し

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色確認のために数色に配色された

楊子入れにて発色を視る

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比較すると

奥が1回目 手前が2回目

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この時間差が45分

そんなあんなをくり返し

お弟子さん達は神経質に作業をしている様子なのだが

戴いた地元の菓子で一休みしながらの

談議はつづく

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因に

毎度アポ無しで訪れるのは

一種の作法

あまり約束事を得意とする方ではないし

北釜にはそんな空気があるので

毎回そうしてます

しかしながら

このような内部は普通は入れないので

くれぐれも足を運ぶ方々は

お弟子さんに確認をし

外部から見学して下さい

そんな

読谷山村「北釜」

でした