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赤レンガ

2013.2 / 26

気持ちよい仕上がりですよ

積まれた

「赤レンガ」

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その

「赤い色」

土に含まれる鉄分が適温で焼かれると赤くなる

その

「赤」

サロンの調和は理にかなっているのですよ

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なぜなら

拡張スペースで使っている木は

「ホワイトオーク、レッドオーク、ナラ、栗、ケヤキ」

全てメの詰まった硬い木

これらは

アイアンとの相性は言うまでもなく良いワケで

その鍛鉄そのものの原料が鉄なのだから

相性が良いのも何となく解る話

そして

もう一つ

秘策を仕込んでおいたのですよ

壁の仕上がりは砂漆喰

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表面の質感はレンガに似ているし

調色の際に私が混ぜ込んだのは

「酸化鉄」

その酸化鉄の多く含まれた土を焼くと

赤いレンガになるのですよ

なので

「サロン内は仲良しこよしの材ばかり」

そして

本場英国製のこのレンガ

表面には

ざらざらとした粉がまぶされています

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つまんでみると

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これは

モルタル等で積み上げて行く際に

表面に付いた余分なものを取りやすくする為のもの

なので

モルタルを喰わせる面は取り除いた方が良いでしょう

そして

下側はフトコロが有って

モルタルを大量に喰い強度のある壁面が可能となる

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あらかじめ

半割にカットしておくと

施工が楽だし現場は汚れません

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切断面はメの詰まった上質のレンガだと一目で解ります

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そんな事で

かなり重さもあるので見せかけなくとも

自然と重量感が出るのです

施工の始まり

凹みのフトコロにモルタルを山状に

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ひっくり返しで乗っけます

端と端を積んだら糸でガイドを取る

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何度かピッチの確認をしながら

一段目は慎重に積んで行く

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慣れるまでは手前下がりになりやすいので

注意

タタキは奥側だけで十分

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横並びを終えたらメジを入れて一段終了

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二段目以降は同じ要領で

午前中で6段

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17時過ぎに予定の面の13段が積み上がりました

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完璧に近い上がりでホッとしております

因に

赤レンガのメジは白が通常です

白モルタルの場合は

「白セメンと山砂」を混ぜ合わせる

そうすれば雰囲気が大変良いですよ

サロンの場合

白メジを用いるとレンガの面が目立ち過ぎてしまい

全体の調和が損なわれると判断

なので

セメンを多めのモルタルで施工しております

しかしながら

まだまだレンガ施工の予定は終盤を残しております

そんな

「赤レンガ」

でした