<若い頃のクリスマスにて>
*
もうずいぶんと前の事
私は若く
21歳
そこは
LONDON
クリスマスイブ
ホームステイをしていたところの家族と過ごす
イブ
午前中は教会へ行き
賛美歌を歌う
その家族
ま
当然と言えば当然
私は無宗教なので教会へは行かず
家で待つ事に
午後になると近所の原っぱで
ご近所さん達が大勢集まり楽しく
団欒
何一つ贅沢なものは無く
持ち寄ったホームケーキなどを食べて楽しく
団欒
話しの輪に入るのも何やらぎこちなく
「これで暖まんなさい」
と
カップに入ったホットワインをいただく
私
少し酔ったので
そのまま原っぱで数人と寝っ転がったりし
暗くなってきた空を見上げたりして過ごした
「んー地味だな」
と
夜になると家に帰って
家族と私
離れて暮らす次男坊も加わり
滅多に料理をしないママの手料理で
団欒
*
色々と聞きたい事が出来て
クリスマスイブの過ごし方や何やら聞いた
本場は地味
『地味』
ま
地味とか地味でないとか
そもそもそういったものではなく
『それ』
なのだと知る
*
普段よりも慎ましやかに
ほんの少しばかりの食べ物となかなか揃わない離れた家族
そんなひとときを過ごせる事に対し
『神に感謝』
と
そんな事柄
で
それ以来
仕方無しのお付き合いはあるにせよ
本質的には
『私のクリスマスは無くなった』
とさ
そんな
『若い頃のクリスマスにて』
*
でした
因に
他の現地の方に
ほとんどの日本人はクリスマスの事を良く知らないし
教会へも行かないのに
やっている事が
おかしい
「我々の神を冒涜している」
と
*
ま
信仰深い人からは大切な神事
なので
お気をつけ下さい
*
でした