<キャッツアイ・アームチェアー>
2005
作者
松本ナオキ
*
私専用のアームチェアーが欲しかった
座面とキャッツアイストーンは用意したものの
後はお任せ
と
作家に制作を依頼する時は
極力
「お任せする」
それが
流儀
*
「ボウバック」
ほんの少しの木製のボウ
これが
何とも憎い存在
*
「アーム」
ツルツル テカテカ
少しばかり
下を向いて内側に
この角度が自然体を作る
*
「ストーン」
石と鉄を組ませるのは大きな課題だった
しかしながら
見事にこなしてくれた
*
「シート」
鉄板のベースに3層の下地を入れ
ストーンカラーに合わせた
フランス産のベルベット
*
出来の良さに
「たいしたもんだな〜」
座れば
毎度
感心する
*
そもそも
「全てお見通しになる」
『キャッツアイストーン』
私の視野を広げるために
生まれたはず
と
思ったら
最近
私のいない時間に限り
チャッピーも視野を広げようと
座っているよう
*
でした